氏名を明かさずに銀行口座で取引したい
私はとあるサイトを運営しており、そこから収益が発生しているのですが、これまでは個人名義の銀行口座で決済をしていました。
でも、相手の顔も知らない取引なので、あまり本名は使いたくないな~とずっと感じていたのです。
そこで、サイトのタイトルで通帳を作れないか?と調べてみると・・・
ありました!
なんとゆうちょ銀行だと「屋号」だけの振替口座を作ることができるようです。
だったら、サイトのタイトルで振替口座を作れないか、と。
そこで、さっそく市内の一番大きい郵便局に電話して必要な手続きについて問い合わせてみました。
屋号での振替口座開設手続きに必要なもの
「あの・・・ホームページのタイトルで振替口座を作りたいのですが・・・」
「担当の者に代わりますのでお待ちください」
で、担当の人が教えてくれました。
ホームページのタイトルを使った振替口座は作ることができる。
そして、手続きに必要なものは以下の3つ。
1 印鑑(これはもちろん本名のもの)
2 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
3 屋号が記載された書類など
1、 2は問題なく用意できます。
しかし、問題は3です。
私は個人事業主として税務署に開業届は提出しているのですが、屋号はホームページのタイトルとは違います。
でも、ホームページをプリントアウトした書類を提出すれば、3の条件をクリアできるとのこと。
ただし・・・
「振替口座を作るあなたとホームページを運営している人が同一人物であることをホームページ上で確認できなければいけません」
ですと。
これは困りました。
銀行口座を作ろうとしているホームページには私の本名等の個人情報は一切掲載していないし、今後も掲載する予定はないのです。
「あの・・・現状ではホームページ上に本名は載せていないのですが、今から一時的に載せることはできます。それをプリントアウトしたものでも良いですか」
「それで構いません」
よし。
とにかくやってみよう。
そこで、電話を切った私は、さっそくそのホームページのあるページに〝下書き〟としてホームページの管理人としての私の本名を書きこみ、そのプレビュー画面を出して、プリントアウトしました。
つまり、私の本名をインターネット上には一瞬たりともアップロードしていないのです。
「これでいけるかも・・・」
提出物の準備ができた私はその足で最寄りの郵便局に行きました。
「あの・・・ホームページのタイトルで振替口座を作りたいのですが・・・」
と言いながら、準備しておいた書類を窓口の女性職員に手渡します。
「では、この用紙に必要事項を記入してください」
と、「振替口座加入申込書」なる書類を渡されました。
必要記入事項は以下の通り
「おところ」
「おなまえ」
「日中ご連絡先/電話番号」
「生年月日/設立年月日」
「別名」
「加入者払込店・払出店」
「おところ」「おなまえ」「日中ご連絡先/電話番号」「生年月日/設立年月日」はもちろん私本人の情報を記入します。
設立年月日は特に記入しなくても何も言われませんでした。
そして「別名」のところにサイトタイトルを記入。
なお、別名記入欄の横に「別名のみ表示」するかどうかのチェック欄があります。
ここにチェックを入れておかないと口座への入金の際に別名のみならず本名まで相手に表示されてしまいます。
これではわざわざサイト名での振替口座を作った意味がありません。
なので、忘れずにチェック。
最後に「加入者払込店・払出店」についてですが、振替口座からの払い戻しは指定した支店のみからしかできないことになっています。
そもそも振替口座には通帳が存在しないのです。
なので、払い戻しをする予定の支店名をここに書きます。
どこで払い戻しを受けるのが一番便利なのかを慎重に考えたうえで書きこみます。
「あの・・・」
「はい?」
「ホームページをプリントアウトした書類はこれだけですか?」
「あ、はい・・・」
「ホームページ上で氏名だけではなく、住所、サイト開設年月日も確認できなければ口座は作れないことになっています」
「え・・あの、でもここに来る前に○○郵便局に電話で確認して、それでホームページ上で名前が確認できれば良いと聞いていたのですが・・・」
「その回答をした職員の名前はわかりますか?」
「はい。××さんという方です」
「確認しますので少々お待ちください」
受付の女性職員は奥の席にいって電話をかけ始めました。
で、待つこと30分以上。
まだ、電話しています。
しびれを切らした私は「あの・・・」と、別の男性職員に話しかけました。
「あの、これ以上時間がかかるのでしたら、いったん帰ってホームページ上に必要記載事項を全て掲載してプリントアウトして出直したいのですが・・・」
そうなのです。
必要記載事項が増えたところで、それを〝下書き〟として追加してプレビュー画面に出してプリントアウトすれば良いだけのことですから。
「そうですよね~、ちょっとお待ちください。話の進行具合を確認してきますから」
そういって男性スタッフは奥で電話している女性スタッフのもとへ行きました。
で、何やらごにょごにょ喋ってすぐに戻ってくると
「あの、大丈夫なようです。このまま今しばらくお待ちください」
結局、氏名だけで良いようでした。
で、しばらくすると女性職員が戻ってきて、「振替口座開設の手続きはこのまま進めます」と。
そして、次のようなことを告げられました。
・手続きは進めるが、口座開設の許可が下りるかどうかはわからない
・下りた場合、5日後くらいに郵送で知らせが来る
・その通知が来た時点から振替口座の利用が可能となる
・貯金の下ろし方は指定銀行に印鑑を持参して、いちいち「振替払出書」なる書類に必要記載事項を記入する
・残額は指定銀行に電話すれば教えてくれるが、振込人等の情報は電話では教えてくれない
・なお、郵貯ダイレクトを利用すれば、ネット上で全ての取引が可能
・ただし、郵貯ダイレクトの申し込み手続きは、口座開設許可通知が来てからでないとできない
ふむふむ、そうですか・・・と話を聞いてその日の手続きは完了。
サイト上の記載事項のことで手間取ったとはいえ、それでも店舗についてから1時間程度で手続きが終わりました。
後は、口座開設の通知が家に来るのを待つのみ。
郵貯ダイレクトの利用申し込み
で、来ました!
「振替口座開設のお知らせ」が!
「振替課 振替加入担当」なる部署から封筒で来ました。
店舗で申し込みをしてから4日後に。
思ったより早かったです。
封を開いて見てみると・・・
「口座名称」の欄にはまさにサイトタイトルがばっちりと!
口座記号番号もしっかり与えられています。
やっぱり作ることができたのです。
サイトタイトル名の銀行口座が。
これで本名を知られることなく、報酬の受け取りができるようになりました。
ただし、このままでは入金の確認等をいちいち指定店舗に行かなければできない状態です。
そこで、さっそく郵貯ダイレクトの利用開始手続きをします。
親切なことに「振替口座開設のお知らせ」と一緒に郵貯ダイレクトの利用申込のための書類が同封されていました。
提出しなければならない書類は二つ
① 「ゆうちょダイレクト利用申込書」と
② 「振替受付通知票web照会利用申込書」
必要事項をサクッと記入。
一つだけ慎重に考えたのが暗証番号。
条件は「6桁から12桁までの数字」
他人に推測されにくく、かつ、忘れない数字をじっくり考えて・・・記入完了。
後はポストに投函して通知を待つのみです。
これでいちいち指定店舗に行かずに完全にネット上で決済の確認ができます。
やってみたらできるんですね~
まとめ
サイトタイトル名のゆうちょ振替口座開設手続きに必要なもの
1 印鑑(これはもちろん本名のもの)
2 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
3 屋号が記載された書類など
そして、屋号が記載された書類として、氏名が記載されたホームページをプリントアウトした紙を提出すれば良い