動脈硬化とは?
健康な血管には弾力性があります。
そのため、心臓から送りだされる血液はスムーズに体のすみずみにまで行きわたります。
しかし、血管が硬くなったり、血管の内腔が狭くなると血液の流れが悪くなります。
この状態が動脈硬化です。
そして、この動脈硬化を引き起こす原因となるのが高血圧です。
高血圧を放置しておくと、次第に血管が傷んできます。
やがて血管の内側の壁が荒れてぶ厚くなり、血管の内腔が狭くなっていきます。
そして、血管の柔軟性が失われていきます。
これが高血圧によって動脈硬化が引き起こされる仕組みです。
動脈硬化は死を招く・・・
動脈硬化は全身の血管で進行します。
つまり、体全体で血液の流れが悪くなります。
体全体に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなるのです。
その結果、様々な病気が引き起こされるリスクが高まります。
具体的には
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
大動脈瘤
腎硬化症
閉塞性動脈硬化症
などです。
最悪の場合、死に至ります。
定期的に血圧を測ろう!
上記のように「高血圧」は人を死に至らしめる危険のある重大な病気です。
しかし、高血圧自体は痛くも痒くもありません。
自覚症状がないのです。
だから、自分が高血圧であることを自覚しないまま長期間放置し、ある日突然どこかの血管が切れて死亡してしまった・・・などということも珍しくありません。
高血圧が〝サイレント・キラー〟と呼ばれる所以です。
そうならないためにも、定期的に自分の血圧を測っておくことが大切です。