カプトプリル負荷試験とは
カプトプリル負荷試験とはカプトプリルという降圧剤(ACE阻害薬)を服用し、アルドステロン(PAC)とレニン(PRA)を測定する検査です。
比較的実施か容易な検査であり、外来で実施する病院が多いようです。
カプトプリル負荷試験の実施方法
実施方法は、以下の通りです。
検査実施時間は早朝(午前8~9時頃)。
検査当日の朝食は抜き、空腹状態にしておく。
ベッドで臥床状態で30分程度安静にしておき、その後カプトプリル(50mg)を服用。
そして、服用後、60分後、90分後の2回、採血する。
その結果、ARR(アルドステロンとレニンの比)が200以上であれば陽性と判断。
カプトプリル負荷試験の原理
健常人であれば、カプトプリルを服用するとアルドステロンが下がりレニンが上がります(カプトプリルによりレニン活性を促進する負荷をかけているのです)。
しかし、原発性アルドステロン症であれば、カプトプリルを服用してもアルドステロンは下がらず、レニンも上がりません。
したがって、この検査をして、後者の結果がでれば、原発性アルドステロン症の疑いが強いということになります。
そして、その際の基準となる数値が「ARR200以上」です。
カプトプリル負荷試験の副作用
なお、この検査の副作用として血圧が低下します。
ですので検査実施中は適時血圧を測定します。
また、ごく稀に「喉頭浮腫」という合併症が発症するケースもあるそうです。