自身が原発性アルドステロン症の方や、親が原発性アルドステロン症であるという方であれば、誰しもがこういう不安を抱くでしょう。

 

「親から子へ原発性アルドステロン症は遺伝するのか?」

と。

 

この点について、原発性アルドステロン症に関する書籍やサイトを見てみますと、概ね

「原発性アルドステロン症は遺伝しない」

と書かれています。

 

ですから、医者に

「原発性アルドステロン症は子供に遺伝しますか?」

と聞いても

「遺伝することはありません」

と言われることでしょう。

 

しかし、海外では同じ家系の中に原発性アルドステロン症患者が複数いて、遺伝的要因によりアルドステロンの過剰分泌が起きているという報告もなされているそうです。

参照 「患者さんのための原発性アルドステロン症Q&A

 

そもそも遺伝そのものの研究が発展途上の分野なのです。

加えて、原発性アルドステロン症という病気自体も近年になって注目され始めたものです。

 

なので、

「原発性アルドステロン症は遺伝するのか?」

という問題については

「解明されていない」

と、考えるのが自然なのではないでしょうか?(あくまでも私見です)

 

このサイトでは、
原発性アルドステロン症の合併症は命にかかわる重大なものが多いこと、
そして、早期に発見、治療すれば完治する可能性が高いことは何度もお伝えしてます。

 

ですから、同じ家系の中で原発性アルドステロン症患者が複数存在し、
そして、若いのに高血圧になった子供がいるなどといった原発性アルドステロン症を疑わせる状況があるのなら、
積極的に原発性アルドステロン症の検査を受けることをお勧めします。

 

サンプリング検査は体への侵襲を伴うので負担が大きいですが、
その前段階の検査であるスクリーニング検査(血液検査)でも、原発性アルドステロン症の可能性はある程度分かります。

 

疑いを持っているのであれば、あれこれ思い悩むよりも専門医に相談し、検査を受けましょう!

 

⇒続いて「原発性アルドステロン症の診断方法