2016年4月15日
いよいよ入院最後の日がやってきた。
この大病院に入院してから様々な、本当に様々な予想外の出来事に遭遇してきたが、ようやく最後の検査にこぎつけたのだ。
6時に起床した私はコップ一杯の水を飲み、そのままトイレに行って個室で尿瓶に放尿し、尿計量機に尿を入れてから部屋に戻ってきた。
そして、さっき飲んだ水の量をチェックシートに記録した。
今日実施される検査はカプトプリル負荷試験。
原発性アルドステロン症の機能確認検査の中では最も簡単な検査だ。
ただカプトプリルという降圧剤を服用するだけ。
これまで起きた医療過誤さながらのハプニングはよもや起こるまい。
7時になると高校時代田舎の弱小柔道部で次鋒をしていた的な感じのする主治医Wがやってきた。
8時30分からカプトプリル負荷試験を開始するのでその30分前からベットの上で臥床状態で安静にするようにとの指示を受けた。
そして入院中の3種の機能確認検査と下垂体MRI検査の結果を聞く日の調整をした。
「では28日ということで・・・」
約2週間後の4月28日に検査結果を聞くことになった。
今日のカプトプリル負荷試験も朝食を抜いた状態で行わなければならない。
検査開始まで時間があり、お腹も少し空いていたが何も食べることはできないのでやむを得ず1時間前からベットの上で安静にしていた。
8時半になった。
今日の担当のナースがやってきて最初に2本採血をした。
それから粉末状のカプトプリル(降圧剤)を飲んだ。
何の苦痛もない。
それから私は1時間、指示されたようにしゃべることもなく、ほとんど動くこともなくただただベットの上でじっとしていた。
試験開始の60分後、再びナースがやってきた。
そして採血を2本。
さらに、試験開始から90分後に採血を2本分した。
これにて検査終了。
やはり何の苦痛もなかった。
これまでの検査で苦痛を感じなかったのは初めてだ。
時間を間違えるといった類のミスもなかった。
まぁ簡単な検査だから当然と言えば当然のことだが。
私は食堂に行き朝食を食べた後、さっさと身支度をして退院の手続きを済ませ、とっとと病院を後にした。
悪夢のような入院生活からやっと私は解放されたのだ。