原発性アルドステロン症などの病気を患った場合、医師に片方の副腎の摘出手術を勧められることがあります。
その病気にとって副腎摘出が最適の治療方法であるのならば、やはり摘出手術を受けるべきです。
ただ、患者の立場として気になるのが
「手術後、どれくらいの期間でもとの日常生活に戻れるのか?」
という点でしょう。
特にお仕事をされている方などは、仕事の調整をして手術を受けなければならないので、仕事に復帰できるまでの期間をできるだけ正確に知りたいものです。
そこで、結論から申し上げます。
手術から約1週間~10日間経過後です。
参照文献「患者さんのための原発性アルドステロン症Q&A 」
ただし、これは開腹手術ではなく腹腔鏡下手術をした場合です。
腹腔鏡下手術によると傷口が小さくてすむので回復がはるかに早くなります。
通常であれば、腹腔鏡下手術の翌日には歩行が可能になります。
そして、手術の約5日後には抜糸です。
この時点で外科的には退院が可能です。
ただし、原発性アルドステロン症患者の場合などは血圧やカリウムの管理を要することがありますので、外科から内科に転科して、さらに2~3日入院が続くこともあります。
つまり、手術から約5日~1週間後には退院できるということです。
そして、患者の体調や仕事の内容にもよりますが、退院して翌日から仕事に復帰できる人もいるし、2~3日自宅で静養してから仕事に復帰できる人もいます。
ですので、仕事に復帰できるまでの期間は手術の日から約1週間~10日間経過後となります。
もちろんこれはあくまでも目安であり、患者によって、あるいは担当医の判断によって職場復帰までもう少し時間がかかるケースもあります。