「限度額適用認定の申請をしておくように・・・」
検査入院の話し合いをした際に、医師Sは私にそう言った。
「限度額適用認定」を受けておけば入院費用を安く抑えることができるのだ。
医療費を抑える制度としては「高額療養費制度」がある。
これは自己負担限度額を超える高額な医療費を一旦医療機関に支払った後、申請することで自己負担限度額を超えて支払った分が払い戻されるという制度だ。
自己負担限度額は、その人の年収や年齢によって違ってくる。
あ、ただしこの制度の利用は健康保険に加入していることが前提。
そして、保険適用のある治療であること。自由診療には使えない。
原発性アルドステロン症の検査・治療は保険適用だし、私は健康保険料を支払っている。
だから、この制度を利用すれば、自己負担限度額を超えた医療費は戻ってくる。
ありがたい制度だ。
しかし、「限度額適用認定」はもっとありがたい。
これは、医療費が高額になることが分かっている場合、事前に認定してもらえば最初から自己負担限度額だけ支払えばよいという制度なのだ。
これは助かる。
戻ってくることが分かっているとはいえ、とりあえず高額な医療費を支払うのはやっぱり負担が大きい。しかも、戻ってくるまで3か月程度かかるという。
ずいぶん待たされるもんだ。
でも限度額適用認定を受けておけば、最初から自己負担限度額分だけ用意しておけばいいのだ。
これを利用しない手はない。
申請手続きは保険証の発行を受けたところ。
私は国民健康保険なので区役所で申請手続きをすることになる。
入院が決まってから数日後に私は区役所の年金保険課に行って申請手続きをした。
5分ほど待たされた後、書類に必要事項を書いて提出したらそれで終わり。
提出して10分ほど待ったら、認定書を渡された。
なんとも簡単な手続きだった。
後はこの限度額適用認定証を入院の日に病院の受付に提出すれば良いらしい。
ホント、利用しない手はない。