高血圧の人はとりあえず原発性アルドステロン症を疑え!

 

本態性高血圧?二次性高血圧?そして原発性アルドステロン症とは」でも書きましたが、かつては珍しい病気とされていた原発性アルドステロン症も、実は高血圧患者の5~10%を占めることが最近のデータでわかっています。

もっと言えば日本人の30人~60人に一人は原発性アルドステロン症患者であると推定されているのです。

 

ですから、とりあえず高血圧の症状がある人は、その原因が原発性アルドステロン症ではないかと疑ってみた方が良いです。

原発性アルドステロン症の合併症は怖いですから・・・。

 

原発性アルドステロン症を強く疑わせる特徴

 

また、高血圧患者の中でも特に以下の症状、特徴がある人は原発性アルドステロン症である疑いが強い人と言えます。

1 治療前の血圧が中等症(Ⅱ度以上)の人

  すなわち、降圧剤を飲み始める前の段階で

  収縮期血圧(上の血圧)が160mmHg以上、または

  拡張期血圧(下の血圧)が100mmHg以上の人

2 治療抵抗性高血圧(降圧剤を3種類以上服用しても目標血圧まで下がらない人)

3 若くして(20代、30代で)高血圧になった人

4 若くして脳血管障害などの臓器障害を起こした人

5 副腎に腫瘍が発見された人

6 血液中のカリウムが低い(低カリウム血症の)人

7 手足のしびれ、筋力低下の症状がある人

8 尿の量、回数が多い人

 

以上です。

 

このような症状がある人は積極的に原発性アルドステロン症の検査を受けてください。

原発性アルドステロン症の合併症は怖いですけれど、早期に発見すれば完治する可能性も高いのです。

 

なお、上記の症状が原発性アルドステロン症を疑わせる理由については別のページにて説明いたします。