原発性アルドステロン症の検査を受けることを決意した私。
さっそく原発性アルドステロン症の検査・治療を実施しており、そして自宅から通院可能な総合病院をインターネットで探し始める。
原発性アルドステロン症であることを前提として、私が希望する治療は薬物治療ではなく手術(腺腫を切除することで抜本的に病気の原因を取り除きたい)。
しかも、その手術は副腎の全摘出ではなく、腺腫の部分切除(片方の副腎を失うことのリスクを避けたい)。
参照 「原発性アルドステロン症の治療の選択肢」
ネットで調べた限り、腺腫の部分切除を実施しているのは東北病院と横浜労災病院のみ。
いずれも通院できるエリアにはない。
遠征してまで部分切除の手術を受ける気はない(というか、お金がない。時間もない)。
しかし、自宅近くの病院でももしかしたら今では実施しているところがあるかもしれない。
ダメもとで通院可能な複数の総合病院に電話で確認してみる。
A病院はダメ。B病院もダメ(そもそもホームページに「副腎全摘出」と書いているのでそりゃそうだろう)。
で、最後のC病院の電話してみる(C病院のホームページにも「副腎全摘出」と書いているのだが・・・)
「原発性アルドステロン症の治療を受けたいのですが、副腎の全摘出ではなく、腺腫の部分切除は可能ですか?」
「担当の医師に確認します」
どうせダメなのだろうと、受話器を持ったまま数分待つ。
「可能だそうです」
おお~っ!!
病院も日進月歩してるのね♪
他の要素は考えるまでもなくC病院に決定。
「では、貴院にて検査を受けさせてもらいます」
「それでは、かかりつけの病院から紹介状をもらって来てください」
さっそく、いつも降圧剤を処方してもらっているかかりつけのK循環器内科にいってみる。
「先生、今日は紹介状を書いていただきたいのですが・・・」
「ん、どうかしましたか?」
「実は、私の高血圧は原発性アルドステロン症が原因ではないかと考えはじめまして・・・、その検査を総合病院で受けたいのですが・・・」
「原発性アルドステロン症・・・」
私の過去の検査データを確認するかかりつけの医師K。
「ん~・・・あなたの場合、カリウム濃度の値は低くはない。原発性アルドステロン症であればカリウムの値が低くなるので違うと思うんだけどね・・・」
「はい。確かにそうなんでしょうが、以前から口渇と頻尿が続いており、最近では足が頻繁につるようになってきたので、原発性アルドステロン症が原因ではないかという疑いを強く抱くようになったのです」
参照 「低カリウム血症は原発性アルドステロン症患者のわずか25%?!」
「ん~そうですか。いや、あなたがそう考えるのであれば、検査を受けてスッキリさせた方がいいでしょうね。」
と、K医師は紹介状を書いてくれることに。
まあ「書いてくれ」と言われてそれを拒否する権限は医師にはないので書いてくれることは当たり前なのではあるが、〝素人の浅知恵〟と患者の意見を否定することのない先生で良かった。
もともとこの先生は患者に対していつも丁寧に接しておられる方なので評判も大変良いのだ。
数日後には紹介状を渡せるということなので、決めていた総合病院で1週間後の受診を予約した。