2016年4月14日

入院3日目の朝が来た。

時計を見ると6時ちょっと前。
アラームなどかけていなかったが普段よりも早い時間に自然と目が覚めた。
目が覚めて最初に私は一口分の水をコップに注ぎ、ゆっくりと飲んだ。
飲んですぐに飲水量をチェックシートに記録。
それからすぐにトイレに行って尿瓶を取り個室に入って尿瓶の中に放尿した。

 

トイレから帰ってくると、昨日の総飲水量が気になったので計算してみた。
もちろん自分の頭で計算する気などさらさらなかったので、スマホの電卓機能を使って計算した。

 

約1.8リットル。

 

なんと一般人の一日の平均的な飲水量である2リットルを下回っている。
私は普段一般人の2倍を超える水分を取っているというのに、入院している環境下では一般人の平均以下だ。

 

確かに〝飲水量を制限しなければ〟という意識のもとで一日を過ごした結果の記録ではあるのだが、ここまで少ない記録が出るとは全くの予想外であった。
仕事をしていなければこうなるのだろうか?
やはり私の口渇症状はストレスが原因の心因性のものなのか?

 

6時30分

担当のナースがやってきて、今日実施する検査の説明を始めた。
今日の検査は生理食塩水負荷試験。

点滴で体内に生理食塩水を注入し、その後のアルドステロン濃度(PAC)の変化を測定するという検査だ。

生理食塩水負荷試験の原理・実施方法・副作用

 

 

「点滴している間はずっとベットに寝たままの状態でいてもらいます。途中おしっこをしたくなったらナースコールをしてください。」

「え?看護師さんにおしっこをとってもらうということですか?」

「はい。検査の間は起き上がってはいけないことになっていますので」

「・・・・・」

 

昨日のフロセミド立位負荷試験と同様に今日の生理食塩水負荷試験もその副作用として排尿回数が増えるということを私は知っている。

 

昨日のフロセミド立位負荷試験は約1時間40分で、その間の排尿回数は5回。
今日の生理食塩水負荷試験の実施時間は4時間。およそ約2.5倍。

昨日のフロセミドの投与量は40ミリグラム。今日の生理食塩水の投与量は2リットル。
ん?何倍になるんだ?
確かミリグラムは重量の単位でリットルは容積の単位だから・・・
よくわからないがとにかく今日のほうがかなり多いに違いない。

つまり、昨日よりもかなり多い回数のおしっこをするに違いないのだ。

それをその都度ナースにとってもらうのか?
私のお粗末なおちんちんをナースにつままれて尿瓶の中につっこまれるのか?

い、いくらなんでもそれは恥ずかしすぎる・・・

 

「それでは7時に最初の採血をしますので、それまで30分間ベットの上で寝たままで安静にしていてください。」

「はぁ・・・」

 

拷問だ。
これもある種の拷問だ。

私は自分のお粗末なおちんちんをナースにつままれることを想像し、身悶えるほどの苦痛を感じでいた。
とても安静とは程遠い状態で30分が過ぎて行った・・・