手足がしびれたり、筋力が低下して重いものが持てなくなったり、歩行が困難になるなどの症状でお悩みの方は多いと思います。
お年寄りの方であれば「もう歳だから・・・」と諦めている人も多いでしょう。
しかし、これらの症状は必ずしも加齢によるものとは限りません。
ましてや、30代、40代でこのような症状がある方はなんらかの病気を疑ったほうが良いです。
手足のしびれ、筋力低下の原因
手足のしびれの原因には様々なものがあります。
脳、脊髄、頸椎、腰椎、末梢神経などに問題があって手足がしびれることがあります。
ちょっと、怖いですよね・・・・・。
筋力低下の原因も様々です。
加齢ももちろんその原因ですが、それ以外にも筋自体に障害がある、神経筋接合部に障害がある、末梢神経や中枢神経など神経系に障害があるなど、原因として考えられるものは多岐にわたします。
そして、原発性アルドステロン症も実は手足のしびれ、筋力低下の原因のひとつなのです。
30代、40代という若い年代で長年にわたり手足のしびれや筋力低下に悩まされ、原因がわからないでいたところ、原発性アルドステロン症であることが発覚し、治療によって原発性アルドステロン症のみならず、手足のしびれや筋力低下といった悩みからも解放されたという人が結構いらっしゃるのです。
原発性アルドステロン症には高血圧の他にもこういった症状が現れるのです。
手足のしびれ、筋力低下と原発性アルドステロン症の関係性
では、なぜ原発性アルドステロン症になると、手足のしびれや筋力低下といった症状がでるのでしょう。
それは、カリウム不足です。
カリウムはナトリウムと協働して筋肉の収縮と弛緩を調節する働きがあります。
もし、何らかの原因でカリウムが不足すると、手足のしびれや筋力低下といった症状が出てきます。
そして、「本態性高血圧?二次性高血圧?そして原発性アルドステロン症とは」でお話ししましたように、原発性アルドステロン症とは副腎からアルドステロンというホルモンが過剰に分泌される病気です。
アルドステロンが過剰に分泌されると水分、ナトリウムが必要以上に体内に取り込まれる反面、カリウムが過剰に尿の中に排出されるようになります。
その結果、手足のしびれや筋力低下といった症状が出るのです。
高血圧と同時に手足のしびれ、筋力低下という症状がある人は、一度原発性アルドステロン症の検査を受けてみることをお勧めします。
原発性アルドステロン症は早期に発見、治療すれば合併症も含めて完治する可能性が高い病気なのです。