原発性アルドステロン症であれば低カリウム血症を当然に引き起こすと考えられてきたが、近年では正常カリウムでありながら原発性アルドステロン症である患者が多いことが分かってきた。
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⑩原発性アルドステロン症が親から子供へ遺伝する可能性
原発性アルドステロン症は遺伝しない、と一般的には言われている。しかし、海外では遺伝的要因によってアルドステロンの過剰分泌が起きているという報告もある。家族に原発性アルドステロン症患者がいて、自身もそれを疑わせる症状があるのなら、検査を受けるべき。
①原発性アルドステロン症の検査と治療の流れ
実施する病院によって違いはありますが、大まかな流れは以下の通りです。 検査開始から手術に至るまで早くても2~3ヶ月は要します。 血圧測定 ↓ 中等症(Ⅱ)以上の高血圧ならば・・・
②原発性アルドステロン症の検査・治療のための入院日数、費用
原発性アルドステロン症の検査・治療のための入院日数、費用は受診される病院ごとに多少は異なりますが、大体の相場というものはあります。ざっくりとまとめてみました。
③血圧測定~中等症(Ⅱ)以上の高血圧であれば原発性アルドステロン症の疑いが強い
血圧測定で中等症以上(上が160以上、下が100以上)であれば原発性アルドステロン症の発生頻度が高い。
④原発性アルドステロン症のスクリーニング検査
アルドステロンとレニンの比が高い場合、アルドステロンが過剰に分泌されている疑いがある。そこで原発性アルドステロン症の検査では、血液検査でARRを図るというスクリーニングを行う。
⑤血漿アルドステロン濃度( PAC)、血漿レニン活性(PRA)は測定条件により変化する!
「原発性アルドステロン症のスクリーニング検査」でお話ししましたように、原発性アルドステロン症のスクリーニング検査(ふるい分け検査)として血液を採取し、血漿アルドステロン濃度( PAC)と血漿レニン活性(PR・・・
⑥「ARR200以上」のカットオフ値は絶対視できない
ARRのカットオフ値は絶対的なものではない。微妙な数値が出た場合、医師の考え方次第で要請になったり陰性になったりする。しかし、最終的な決断は患者自身がすべき。
⑦原発性アルドステロン症の機能確認検査
機能確認検査とは、アルドステロンの分泌が、病的なものかどうかを確認するための検査です。①カプトプリル負荷試験、②生理食塩水負荷試験、③フロセミド立位試験の3種類があります。
⑧カプトプリル負荷試験の原理・実施方法・副作用
カプトプリル負荷試験とは カプトプリル負荷試験とはカプトプリルという降圧剤(ACE阻害薬)を服用し、アルドステロン(PAC)とレニン(PRA)を測定する検査です。 比較的実施か容易な検査であり・・・