血圧測定で中等症以上(上が160以上、下が100以上)であれば原発性アルドステロン症の発生頻度が高い。
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④原発性アルドステロン症のスクリーニング検査
アルドステロンとレニンの比が高い場合、アルドステロンが過剰に分泌されている疑いがある。そこで原発性アルドステロン症の検査では、血液検査でARRを図るというスクリーニングを行う。
⑤血漿アルドステロン濃度( PAC)、血漿レニン活性(PRA)は測定条件により変化する!
「原発性アルドステロン症のスクリーニング検査」でお話ししましたように、原発性アルドステロン症のスクリーニング検査(ふるい分け検査)として血液を採取し、血漿アルドステロン濃度( PAC)と血漿レニン活性(PR・・・
⑥「ARR200以上」のカットオフ値は絶対視できない
ARRのカットオフ値は絶対的なものではない。微妙な数値が出た場合、医師の考え方次第で要請になったり陰性になったりする。しかし、最終的な決断は患者自身がすべき。
⑦原発性アルドステロン症の機能確認検査
機能確認検査とは、アルドステロンの分泌が、病的なものかどうかを確認するための検査です。①カプトプリル負荷試験、②生理食塩水負荷試験、③フロセミド立位試験の3種類があります。
⑧カプトプリル負荷試験の原理・実施方法・副作用
カプトプリル負荷試験とは カプトプリル負荷試験とはカプトプリルという降圧剤(ACE阻害薬)を服用し、アルドステロン(PAC)とレニン(PRA)を測定する検査です。 比較的実施か容易な検査であり・・・
⑨フロセミド(ラシックス)立位負荷試験の原理・実施方法・副作用
フロセミド立位試験とは フロセミド立位試験とは、フロセミド(ラシックス)という降圧剤(利尿薬)を服用し、アルドステロン(PAC)とレニン(PRA)を測定する検査です。 3種の検査の中では実施の・・・
⑩生理食塩水負荷試験の原理・実施方法・副作用
生理食塩水負荷試験とは 生理食塩水負荷試験とは、生理食塩水を投与し、アルドステロン濃度(PAC)を測定する検査です。 検査の実施は容易ではなく、通常は入院して行われます。 生理食塩水負荷試験の・・・
⑪副腎の病変が一側性か両側性かを診断する「局在診断法」の種類
局在診断法は副腎CT、MRI、副腎シンチグラフィ、副腎静脈サンプリングの4種類。診断の結果、片方の副腎に腺腫があれば手術適応、過形成または両方の副腎に腺腫があれば薬物治療を選択する。
⑫副腎CTのメリット・デメリットと費用
副腎CTは短時間で終わり費用も高くない。しかし、確定的な診断はできない。治療方法を確定するには副腎静脈サンプリングをする必要がある。